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August 07, 2005

『FANTASTIC ASIA ―隠された境界、新たな関係―』 第3回女性美術祭  6.16-7.3 省谷美術館




ポスター。



社団法人女性文化芸術企画が1999年より3年に1度断続的に開いてきた女性美術祭。
今回キュレーターをつとめたオ・ヘジュは、「アジア_女性_セクシャリティ」をテーマにアジア各国から作家をセレクトした。

韓国、中国、日本、インドネシア、台湾の5カ国から選ばれた19人の女性作家たちの作品が並ぶ。日本から選ばれたのはブブ・ド・ラ・マドレーヌややなぎみわ、草間彌生、鈴木涼子、嶋田美子。韓国からはキム・ファヨン、ソン・サンヒ、チャン・ジア、チョン・ウニョン、チョ・ジウン、クォンコン、テイの7人。




ソン・サンヒ『東頭川』 2005/C-Print/152*127cm


東アジアでは、女性のセクシャリティというものは欧米にくらべ開化するのが遅かったし、また欧米のそれによって固有のセクシャリティというものがねじ曲げられてきた。

それはおそらくアイデンティティに対しては脅威だったはずだが、女性の背クシャリティを開化させるためには、歴史的に欧米化を免れなかった東アジアの女性の複雑な悲哀でもある。



今回の展覧会では、そのテーマ「アジア_女性_セクシャリティ」に沿ったコンセプトと要素を持っていると思われる19人の作品が並ぶ。

例えばソン・サンヒの『東頭川』は、韓国に駐屯しているアメリカ軍の軍人たちがたむろする地帯に、目と口を塞がれた東洋人女性(おそらくは韓国人)が歩く。両者の位置関係をはっきりと示す一枚だ。




省谷美術館(ソンゴッ・ミスルグァン)はソウル市立美術館の裏手にある住宅街のど真ん中に位置する、少し行きづらいスポットだが開く展覧会は結構な規模で、国際展、特に日本をはじめアジア各国の作家の作品を招く展覧会と、韓国の作家を紹介する展覧会を並行して開くことが多い。

今回は、パク・ヨンスクの『キチガイプロジェクト』なる写真展が併設されていた。



パク・ヨンスク 『キチガイプロジェクト』


『キチガイプロジェクト』では、狂気に囚われたように蕭然として立つ女性たちが写されている。また、化粧をする老婆の連続写真、色気たっぷりに化粧した中年女性たちの大判写真が会場を埋めつくしている。

Posted by art,seoul at August 7, 2005 08:53 PM